ハムストリングス症候群
太ももの裏の痛みやシビレをともなう坐骨神経痛・ヘルニアを疑う症状を特徴とするハムストリングス症候群はストレッチやマッサージだけではよくなりません。
ご存知ですか?太ももの裏の痛みはヘルニアや坐骨神経痛だけが原因ではないことを
- 太ももの裏が固く痛みがある
- 膝を曲げ伸ばししたとき太ももの裏が痛む
- 股関節を動かすと曲げ辛く太ももの裏が痛む
- 椅子に座る際の屈む姿勢のときに痛みが強くなる
- 猫背や腰痛、足の変形をかばう癖のある歩き方をしている
- いつも浅く椅子に腰かける姿勢が悪い
- スポーツや立ち仕事などで疲労が蓄積しやすい
ハムストリングス
太ももの裏の筋肉で大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の3種類・4つの筋肉の総称です。走る時の推進力(前に進む力)はハムストリングスで作られます。
【ハムストリングス症候群とは】
疲労などや過剰な負担が続くことでハムストリングスが炎症を起こしてしまい硬くなって萎縮して痛みを感じる状態を言います。坐骨神経の通る場所(太ももの裏側)と同じ場所に痛みが現れることから坐骨神経痛と混 同されやすいです。
ちなみに、坐骨神経痛は腰から足にかけて走行している坐骨神経が何らかの原因で圧迫・刺激を受けて現れる神経痛の一種で、腰痛、お尻や太ももの後ろ~足先などがピリピリ痺れたり、痛みがでたりと辛い症状で、症状の範囲や強さは人それぞれです。
【ハムストリングス症候群の原因】
スポーツなどによる脚の筋肉の使い過ぎ、立ち仕事による過度の疲労、姿勢が悪い方や腰痛や足の変形を庇う歩き方など、ハムストリングスに負担をかけ続けた結果、疲労蓄積・炎症・筋の萎縮が起こることが原因です。
【ハムストリングス症候群の症状】
股関節や太ももの裏側の痛み、膝の曲げ伸ばしに伴う痛み、太ももの裏が固くなる、股関節の痛みや曲げ辛さなどが挙げられます。
なかでも特徴的な傾向として挙げられるのが「椅子に座る際の屈む姿勢のときに痛みが強くなる」ことと「椅子に座って安静にしていても痛い」ことです。
治療には専門的な知識が必要です。
ハムストリングス症候群の治療は、痛みや炎症に関する専門的な知識が要求されるため、整形外科・整骨院・鍼灸・マッサージ・整体院に足しげく通っても、痛み止めの薬やサプリメントを飲んでも、なかなか良くならない傾向にあります。ましてや適度なストレッチや悪い姿勢で歩き回るなどは炎症を酷くさせたり、疲れをため込んでしまったり、筋を痛めてしまう恐れがあるため、やらないほうが良いことは言うまでもありません。
的確に原因を的確に見つけ出し治療する
太ももの裏が固く膝を曲げ伸ばししたとき股関節や太ももの裏側が痛むハムストリングス症候群の治療で痛みのもととなるハムストリングスの疲労や炎症を改善させるために最も重点を置く必要があるところは股関節です。
脚の筋肉の使い過ぎや立ち仕事による過度の疲労がある場合は安静にしながら痛みを起こしている筋肉自身の治療と痛む筋肉とのバランスを求められる太ももの前にある大腿四頭筋などの膝・股関節の運動に関連のある筋肉の治療が必要です。
姿勢が悪い方や腰痛や足の変形を庇う歩き方を続けてきた場合は筋肉の治療に付け加えて背骨・骨盤・股関節などの姿勢に関係する骨格の調整をおこなう必要性があります。
炎症が強くなると症状が強く・悪くなってしまう疾患のため炎症を最小限に抑えて筋肉の治療がおこなえる鍼治療が最も有効な手段となります。
股関節に関連する筋肉や股関節自体の位置が整えられると筋緊張の緩和と血の流れが改善されて、あなたを悩ませていた太ももの裏の硬さや炎症による痛みが改善されます。
当治療室は鍼・灸・あん摩マッサージ指圧の国家資格と最高水準のオステオパシー教育を受けた院長がハムストリングス症候群を筋肉・関節の両面から原因を的確に見つけて治療がおこなえるため整形外科や整骨院などの各所を回ってみても良くならなかった症状を確実に改善していますので、長引く太ももの裏の痛みや硬さだお困りの方はお気軽にご相談ください。