足底筋(腱)膜炎
カカトや土踏まずが痛む足底筋(腱)膜炎をインソールやサポーター、テーピングで自分で解決しようとしてもなかなか良くならず、治療期間ばかりが長くなり重症になると注射や手術が必要になります。
ご存知ですか?カカトの痛みはストレッチでは良くならないんです。
- 土踏まずからカカトにかけて痛い
- かかとが痛くて爪先立ちが出来ない
- 起床時に痛みで足を床に就く小度が出来ない
- 徐々に痛みがやわらぐが夕方には痛みが戻ってくる
- 妊娠による体重増加があった・戻っていない
- 立っている時間が長くなるとカカトが痛い
- すぐにカカトが痛くなるので仕事に差し支えがある
足底筋(腱)膜炎って、どんな人がなりやすいの?
足底筋(腱)膜炎はマラソンなどの長時間走る競技者に多く見られます。
ランニング動作の繰り返しなど下腿・足底部のオーバーユース(使い過ぎ)を原因として発症しやすいため、長時間の立ち仕事や足の裏に負担がかかる姿勢での仕事をされている方にも起こります。
足底筋(腱)膜炎の原因
通常、足のうらは土踏まずを中心にアーチ状(弓なり)の形をしています。
足底筋(腱)膜は足部のアーチを保持するために弓の弦のような働きをしており、歩く・走る・飛ぶなどの着地時のショックを吸収する役目があります。
しかし、運動量が多すぎる時などの理由で本来足部のアーチの維持を手助けする下腿筋群の回復が追い付いていない(足首の柔軟性が低下している)時にランニングやジャンプ動作などの刺激が足部に繰り返しかかり続ける場合、着地時のショックは足底腱膜に集中してかかることになるため足底筋(腱)膜が疲弊してしまい、微小断裂や炎症が発生してしまいます。
足底筋(腱)膜炎の症状
土踏まずから踵にかけての痛みです。
特に起床時や練習開始時に痛みが出やすい傾向があります。
症状を長期間放置しておくと硬くなった腱膜に神経が圧迫されたり、微小断裂のために圧痛、腫れ、硬結(しこり)が出来ていることがあります。
足底筋(腱)膜炎の治療
症状に直結している下腿の問題の解消から取り掛かることが多いです。
足底筋(腱)膜にかかる負担を強くしている下腿の筋肉の柔軟性を取り戻す事と、足底筋(腱)膜が付着している踵骨(かかとの骨)の歪みを取り除くことで、炎症が治まるころには、ほぼ痛みのない状態になります。
炎症症状を主体とする足底筋(腱)膜炎の治療には、足底筋(腱)膜・踵骨(かかとの骨)に直結する下腿深層の手では届きにくい筋肉への鍼治療が最も有効なため、合わせて鍼治療を行うことが重要となります。
加えて、足底筋(腱)膜に負担がかかる原因となった姿勢の問題(足関節・骨盤・股関節など)の調整を行うことで足底筋(腱)膜炎にならない身体作りをおこないます。