肩こり・首こり・ストレートネックの原因①筋膜
こり・痛みの真原因は筋膜のシワだった
最近、難治の肩の痛みやこりの多くは、「筋膜」に問題のあることがわかってきました。
筋膜とは、筋肉の表面を覆う薄い膜のこと。
コラーゲン(膠原)線維と少量のエラスチン(弾性)線維からできていますが、その筋線維を束ねているのが筋膜です。
筋膜に包まれていなければ筋線維はバラバラのままで、筋肉の形にはならず、機能もしません。
しかも、筋膜は筋肉だけでなく、骨・臓器・神経など、体の表面から深層部まですべての組織を包んでいます。
筋膜は 「第二の骨格」
それゆえ筋膜は、いわば「第二の骨格」と呼べるほど重要な組織なのです。
筋膜は、さまざまな動きをする筋肉や骨・内臓を包み込むため、しなやかで柔軟な構造になっています。
そうした構造ゆえに、筋膜は捻じれたりシワが寄りやすいのです。
ただし、この筋膜のシワは、本来、肩や首・背中の力を抜いてもとの正しい姿勢に戻すことで、しだいに消えていきます。
ところが、
何度も同じ動作がくり返されたり、筋膜にしわが寄りやすい姿勢が長時間続いたりすると、筋膜にはシワが刻み込まれ、消えなくなってしまうのです。
こうして筋膜にできた頑固な筋膜のシワは、筋肉にも悪影響を及ぼします。
筋膜にシワができると、その場所の筋肉がねじれたり引きつったりして硬直します。
なかなか治らない肩のこりや痛みの原因は、
筋膜のシワにある
筋膜と筋肉がくっついて癒着することもあります。
すると、筋肉が引きつって激痛が走ったり、動きが制限されて血行不良を起こしたりして、重いこりを招いてしまうのです。
さらに、癒着した筋膜によって筋肉が不自然な方向へ引っぱられ続けると、筋肉についている骨の位置も少しずつズレて、骨格までゆがんでしまいます。
つまり、
なかなか治らず、再発しやすい肩のこりや痛みの原因は、筋膜のシワにある
というわけです。
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