肩こり・首こり・ストレートネックの原因②骨・関節性(頸椎症②)
頚椎症は椎間板の老化で起こる!
首痛、首こりを起こす真犯人は首の関節のガタツキだった!
椎間板の加齢変化
首のトラブルは筋・筋膜のみが引き起こしていると考えられがちですが、果たしてそうでしょうか?
確かに首は筋肉に囲まれていますが、首の筋肉をハードに使いすぎてしまうことは、通常の生活では多くありません。
なかなか良くならない首のトラブルの原因は、筋肉よりもむしろ、その内側にある構造物、つまり背骨(頚椎:首の骨)の問題であることも考えられます。
首は頚椎という7つの骨で構成され、成人で約5㎏もある重い頭を支えています。
頚椎には、椎骨どうしをつなぐ靭帯(前縦靭帯・後縦靭帯・黄色靭帯)があり、椎骨と椎骨の間には椎間板があり、連結した椎骨で形成される椎間関節があります。
これら構造物のうち、問題を引き起こしやすいのは「椎間板」です。
椎間板は、加齢変化によって弾性が低下してきます。
椎間板の弾性が低下すると、椎間板の部分がガタつき、それに伴って椎間板の後ろにある椎間関節もガタつきます。
椎間板がガタつき椎間関節もガタつくと、関節の周りにある靭帯や関節包にも負担がかかり、さらにその周囲にある筋肉も刺激を受けることになります。
その結果、筋肉に緊張が生じます。
筋肉が緊張してこり固まると、筋肉の血流量が低下して代謝が悪くなります。
代謝が悪くなると筋肉から発痛物質が出て痛みが生じます。
痛みのために神経が刺激を受けて緊張し、その神経の行き先である筋肉が緊張して固まり、筋肉の血流量が低下して…というように、悪循環が続いていきます。
これが広い意昧での椎間板のガタツキによっておこる首の骨・関節性のトラブルです。
補足:
椎間板
椎間板は、椎骨と椎骨の間にある連結組織です。
椎骨にかかる衝撃を吸収し、脊柱の動きを滑らかにします。
成長期を過ぎた18歳ごろから老化が始まり、なかの水分が徐々に失われて弾性が低下します。
また、椎間板には血管がないため、傷めても再生されにくい特徴があります。
加齢が進むにつれて、椎間板が薄くなりつぶれやすくなります(椎間板症、椎間関節症)。
さらに進むと椎間板がつぶれてなかにある髄核が飛び出てきます(椎間板ヘルニア)。
ヘルニアにならなくても椎間板腔が狭くなり、椎体同士がぶつかって骨棘が生じます(変形性頚椎症)。
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